いまさら聞けないWebマーケティング用語集(アクセス解析編 02)

2019.05.08

Webマーケティング業界でよく使う用語集です。
第二回は、アクセス解析の中でも分析指標や効果指標としてよく使われる言葉を中心にご紹介します。

基本的な用語でも、間違って解釈してしまうと正しい分析や効果測定できない可能性がありますので、用語の意味をしっかり理解しておきましょう。

Webマーケティング用語(アクセス解析編 02)

CV(Conversion コンバージョン)

Webサイトで獲得する最終的な成果のことです。会員登録、広告のクリック、アプリのダウンロード、商品の購入など、何をCVとするかはサイトの目的によって異なりますが、サイトの閲覧数が増えても、最終的な目標(利益)につながらなければ意味がありません。CV数は目標の達成を表す重要な指標となります。

CVR(Conversion Rate コンバージョンレート)

Webサイト内でどれだけCVしたか、達成率を示す言葉です。獲得効率の良いサイトへの第一歩として、CVRの向上を改善課題として設定するケースが多いのですが、どの数値(imp、PV、UU、セッション)を母数とするかで割合が大きく変わるため、目的によって最初に母数を決めておきましょう。例えば、広告効果について検証する場合は「imp」、会員登録や送客についての達成度を測る場合には「UU」を母数とし、CVRを算出するのが一般的です。

CVR=CV/imp、PV、UU、セッションのうちいずれか

CTR(Click Through Rate シーティーアール)

Webサイト内のリンクや広告のクリック率です。CVRと同じく、目的によってどの数値(imp、PV、UU、セッション)を母数とするかを最初に決めておきましょう。

CTR=Click/ imp、PV、UU、セッションのうちいずれか

CPC(Cost Per Click シーピーシー)

1クリックにかかった費用を示す言葉です。クリック型の広告では、クリックごとに広告主に課金される仕組みのため、主に広告効果を測る評価指標として、1クリックを獲得するためにかかった費用を示します。

CPC=かかった費用/CV

CPA(Cost Per Action シーピーエー)

1CV(会員登録、広告のクリック、アプリのダウンロード、商品の購入など)を獲得するためにかかった費用を示す言葉で、顧客獲得単価のことです。

CPA=かかった費用/CV(Action)

CPI(Cost Per Install シーピーアイ)

1インストールを獲得するためにかかった費用を示します。主にアプリのダウンロードを目的とした広告で用いられます。

CPI=かかった費用/インストール数

CPV(Cost Per View シーピーヴイ)

1回の視聴を獲得するためにかかった費用を示します。主に動画広告で用いられる指標です。

CPV=かかった費用/閲覧数(再生数)

CPF(Cost Per Fan シーピーエフ)

1ファン(1いいね)を獲得するためにかかった費用を示します。主にFacebookやInstagramなどのSNS広告で用いられる指標です。

CPF=かかった費用/いいね数(フォローはActionとしてCPAで表す場合もあり)

ROAS(Return On Advertising Spend ロアス・ロアース)

広告費用に対する効果を測る指標で、費用対効果のことです。広告効果を可視化するために、1円の広告費でどれだけの売上を得ることができたかを示します。

ROAS(%)=売上/広告費×100

※例:10万円の広告費で、100万円の売上を得た場合

100万円÷10万円×100=ROAS 1000%=10

画像イメージ

この例では、10倍の広告効果という結果です。ROASは%表記ですので桁数が多く、慣れないうちは把握しにくい指標ですが、広告効果を表す指標としてよく使う言葉なので、見方を知っておきましょう。参考に、目標ROASの立て方も記載いたします。

目標ROAS(%)=売上/利益

ROI(Return On Investment アールオーアイ)

ROASが広告に対する「売上」を示す指標に対し、ROIは1円の広告費でどれだけの「利益」を得たか、利益率を示す指標です。Web広告においては利益の算出が複雑で困難な場合が多いため、わかりやすいROASを使うケースが多く見られます。

ROI(%)=利益/広告費×100

LTV(Life Time Value ライフタイムバリュー)

顧客が一定期間の間に購入した(する)商品やサービスの合計金額を示す言葉です。日本語では「顧客生涯価値」という意味ですが、実際の計測は顧客の一生ではなく、かけるコストの「投資回収期間」を設定するケースが多く見られます。

LTV=顧客の平均購入単価×設定期間中の購入回数

LTVは結果を見ることも大切ですが、主に「新規顧客を獲得するためにかけられる費用」を予測するために試算される指標となります。

LP(Landing Page エルピー・ランディングページ)

Webサイトにアクセスしたユーザーが最初に見るページのことです。広告をクリックした際、直接目的のWebサイトにユーザーをリンクさせるケースもありますが、より行動を促すべく、最初に見るページとして新たに設置するページのことを呼ぶケースも多く見られます。一般にWebサイトではページを移動するごとに離脱者を生む可能性が増えますが、訴求要素を一枚にまとめたランディングページを用意することは、効果を上げるための有効手段であると言えます。

KGI(Key Goal Indicator ケージーアイ)

日本語では「重要目標達成指標」、つまり目標の達成率を数値化できるよう定める目標数値のことです。主に戦略レベルの目標をKGIに設定します(下記図参照)

KPI(Key Performance Indicator ケーピーアイ)

日本語では「重要業績評価指標」、つまり目標を達成する上で、具体的な要素を洗い出し、その達成率を数値化できるよう定める目標数値のことです。主にKGIを達成するための戦術レベルの目標をKPIに設定します(下記図参照)

※ KGIとKPIの違い・関係性(オンラインショップの例)

KGIとKPIの違い・関係性(オンラインショップを例にした場合)

まとめ

今回は、アクセス解析に関するマーケティング用語の中でも、効果測定に関する単語を中心に紹介しました。特にデジタルマーケティングでは実施効果を正確につかみ、目標との乖離を知ることで日々改善を繰り返すことが基本となりますので、正しい言葉の意味を理解し、効果的な手法に繋げていきましょう。

また、目標の立て方や効果的な広告配信、マーケティングコミュニケーションの手法など自社に専門家がいない場合は、お話をお伺いしながらいっしょに設計することもできますので、お気軽にご相談ください。

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