東京通勤事情リアルな通勤事情から見えてくるもの ~GISの活用で、新たなニーズを見いだす~

2019.06.28

会社員である以上、わが国では通勤を避けて通ることはできません。自宅などで仕事をするテレワークという働き方が話題を集めていますが、広く認識されるのはまだ先のことでしょう。そこで、東京通勤事情を探るべく、東京都内や近郊で働く人150名を対象に、「職りんく」が実施したアンケートから、通勤に関する現代のビジネスマンたちの本音に迫ってみました。

東京のリアルな通勤事情に迫る

テーマは4つ。通勤手段、通勤時間、在住理由、そして許容できる通勤時間の限界。通勤手段は何を利用しているのか。通勤時間はどれくらいかかっているのか。なぜ通勤時間が長くかかる場所に住み続けているのか。許せる通勤時間の限界点はどこか。そして、何を優先しているのか。そこから、リアルな通勤事情が、浮かび上がってくることでしょう。

満員電車 イメージ画像

圧倒的に多かった電車通勤

会社までの主な通勤、移動手段については、グラフのような回答結果に。想定されたことではありますが、圧倒的に多かったのは電車通勤。東京近郊の人々も対象としたことから自家用車での通勤も多く、また、住んでいる場所によっては駅までの距離があるため、電車に加えてバスで駅に移動するケースも少なからずあるようです。そのほか、会社への距離が比較的近いケースでは、自転車で通勤するという人もいます。

職場への通勤手段

職場への通勤手段

車通勤の場合は短時間という傾向

通勤にどれだけの時間を費やしているかというアンケート結果です。1位の「45分〜1時間」と2位の「30〜45分」では、「電車通勤」が圧倒的なゾーンとなっています。3位の、「15〜30分」。は、ほとんどの人が電車通勤ですが、次に自家用車、電車、自転車、徒歩が続きます。また、「1〜1時間半」と回答した人は、「バス+電車」のケースが多く、乗り換えの連絡が「電車→電車」に比べてスムーズでなく、時間がかかると答えているようです。最も時間がかかる「1時間半以上」の人は、郊外から都心へ通勤していました。

職場への通勤時間

職場への通勤時間

なぜそこに住み続けるのか

通勤時間は、人それぞれ。なかには1時間半以上かけて通勤する人もいますが、なぜ遠方から通い続けているのかという素朴な疑問も湧いてきます。そこで、在住理由について尋ねると、最も多かった回答は、「生活環境を優先したため」でした。そしてその理由は「結婚しており子供がいるため、治安や生活のしやすさを優先した」というもの。そのほか、「街に愛着がある」「利便性が高い」などの事情が垣間見えます。
2位以下の回答をみてみると、「実家に在住している」「以前より居住しているため」と続き、なかには「遠距離の店舗に異動となったが、遠距離通勤手当があるため、引越しはしない」という経済的なメリットを挙げる人もいました。

在住理由

在住理由

皆さんの通勤時間の限界は?

皆さんは、どれくらいが通勤時間の限界だと思いますか? アンケートの結果で、最も多かったのは「45分〜1時間」でした。続いて、「1時間〜1時間半」。その理由として挙げているのが、「通勤の間に勉強や読書をするため、ある程度の時間はあったほうがいい」「生活環境や家賃を優先したい」「電車の中で眠りたいから」「移動中に音楽を聞きたいから」などでした。皆さんは共感できますか。

許容できる通勤時間

許容できる通勤時間

快適な通勤と暮らしを実現するエリアマーケティングのデータ活用

さて、これらの結果は、どのような分析に応用できるでしょうか。たとえば転職や就職の際に「勤務地」が重要な選択理由となっていることから、人事部における採用活動にも効果があるかもしれません。また、通勤における人々の行動を把握することで、新しいビジネスチャンスを生み出すことが出来るかもしれません。

最後に、不動産を探す手段としてエリアマーケティングを活用した例をご紹介しましょう。丸の内の会社に勤めるAさんは、奥さまとお子さん1人の3人家族。現在は横浜に住んでいますが、埼玉在住のAさんのご両親の体調がすぐれず、実家の近くに引っ越すことになりました。通勤時間が同じくらいで、実家に近く、介護と子育てに適した街を当社が提供するサービス「マケプラ不動産」で探してみました。すると、会社までの通勤時間が40分程度で、介護と子育てがしやすい街として浦和駅周辺が候補としてあがってきました。

画像イメージ

Aさんは今、浦和駅周辺で住まいを見つけ、親の介護と子育てを両立しています。エリアマーケティングはデータの見方次第で、色々なことに役立つのです。

※ マケプラ不動産の開発時において独自に行った検証の結果をもとに記事を作成しています。

今回の記事で紹介したサービス

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