チラシに無駄なコストをかけていませんか?

2019.09.11

チラシの新聞折り込みやポスティングは、フードデリバリーサービスや学習塾など地域性の高い事業において効果を発揮します。それは、インターネットやマスメディアを活用した広告が主流に見える今も、有効なマーケティング戦略です。ただしチラシを大量に印刷して広範囲に宣伝するにはコストがかかります。そして多くの場合、チラシに割くことができる予算は多くないはずです。
今回は限られた予算を最大限に活用するチラシ戦略とそのためのツールをご紹介します。

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折り込みチラシと同じ予算でより効果的に

たとえば中学生の勉強をサポートする都市部の学習塾を宣伝したいとき、その商圏は1~1.5km程度と考えられます。1.5kmと聞くと歩けばすぐの範囲に感じますが、渋谷駅のハチ公前を中心に半径1.5kmを描くと、南北は中目黒駅から原宿駅、東西は根津美術館から東京大学駒場キャンパスまでという、渋谷区の半分を覆うような非常に広いエリアであることがわかります。渋谷区の世帯数は2019年現在で約14万世帯。ハチ公前に新しく学習塾を開くことはまれかと思いますが、地域によらずこれだけの範囲にチラシの新聞折り込みやポスティングをするのは大変です。

新聞折り込みチラシの予算を削る方法を考えてみましょう。たとえば渋谷区でも、恵比寿、渋谷、原宿(販売店のエリア範囲で指定ができます)のみ、更に新聞3紙に絞るなど、ターゲットが多そうなエリアに折り込み依頼するという方法が考えられます。新聞折り込みでもこのように範囲を絞ることはできますが、ポスティングであれば、もう少し細かく町丁目範囲でチラシを配布することができるのです。
では、ポスティングを例にGISを活用することによって、どのようにターゲットを絞り込んでチラシを届けることができるのか?恵比寿駅前に塾があると仮定して、小・中学生がいる世帯数および世帯年収700万円以上の世帯数が23区平均より多いエリアを絞り込んだ結果を見てみましょう

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小・中学生がいる世帯数および世帯年収700万円以上の世帯数が23区平均より多いエリアを抽出した地図

いかがでしょうか。ポスティングすべきエリアが点在していることに驚かれるかもしれません。もしあなたが恵比寿駅前に中学生向けの塾を開くなら、このエリアに絞ってポスティングすることで効率良く宣伝効果をあげることができるはずです。仕組みを見てみましょう。

GISを活用して絞り込む

当社はツールを使用してこのポスティングエリアを導き出しています。GISでは、どのエリアにどのような人が住んでいるのか、情報が地図上に重ね合わせられます。ポスティングに使用する場合、ターゲット属性に一致する世帯が多く暮らす地域を町丁・字の単位で見つけることができるのです。使用する指標は主に家族構成、年齢、性別、年収です。

今回は中学生の学習塾を仮定したので、小・中学生がいて、塾に通う余裕のある家庭を探しました。予算が多ければもっと多くのエリアを含めることも可能です。

このように、業種や販促企画によってターゲットを絞ってポスティングをすることにより、無駄なコストをカットすることができるようになります。実際にGISを使ったエリア分析でチラシを配布した結果、一日の客数が10倍になった事例もあります。

エリアの絞り込みに向く業種、GISの活躍する場面

必ずしも広範囲にチラシを配布することが間違っているというわけではありません。予算をかけられるならば、より多くのターゲットにアプローチができて効果も上がるはずです。それではエリア分析を活用したチラシ配布に適しているのはどのような業種なのでしょうか。ひとことで言えば「特長のある商品を扱う業種」におすすめです。たとえば、とてもよく切れる包丁や高級なブランド肉など、わざわざ買物に行きたくなるものを扱う個人商店などです。ほかにも冒頭で挙げたフードデリバリーサービスや学習塾といった、地域性が高くターゲットが明確なビジネスにも有効です。

かつては300万円程度投資してシステムを導入しなければいけなかったGISが、今は用途ごとに安価で使用することができます。コストを抑えて効率的にマーケティングを行いたいときは、当社に相談することをおすすめします。

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