エリアマーケティング事例 クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社様

クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社

1937年に米国ノースカロライナ州ウィンストン=セーラムで創業。オリジナル･グレーズド･ドーナツを中心に、高品質のドーナツとコーヒーを提供するリーディングブランドです。2000年4月、株式を公開し現在、米国、カナダ、イギリス、メキシコ、韓国、インドネシア、クウェート、フィリピン、日本、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、プエルトリコ、カタールなど世界20カ国（2011年10月31日現在）において、約660店舗を展開しています。日本では2006年12月15日に、東京都渋谷区の新宿サザンテラスにクリスピー・クリーム・ドーナツ1号店がオープン。

アメリカ本部でも認められた高いエリア分析力。

店舗開発 ディレクター：滝口 英俊 様

店舗開発 ディレクター：滝口 英俊 様

競争が激しい日本マーケット。市場は飽和状態とも言われる中で、日本市場に参入したクリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン。確実に店舗数を増やし、今や全国に30店舗強の展開を実現しているその秘密を、ご担当の滝口様と、丹羽様に語っていただきました。

課題：初期費用や操作を覚える手間を考えるとシステム導入は非効率でした。

開発設計部 部長：丹羽 賢 様

開発設計部 部長：丹羽 賢 様

私たちが直面していた課題は、出店の候補物件に対して十分な商圏分析がなされていないということでした。日本進出を目前にし、限られた時間の中で、出店候補物件を中心とした一定距離内のエリアのデータ集計を行い、物件ごとに、結果レポートによって立地診断をしなければなりませんでした。しかしながらGISシステムを導入するとなると、システムを購入するための費用だけでなく、PCなどのハード面を含めた初期費用がかかりますし、また、はじめてシステムに触れるスタッフが、短期間で操作方法をマスターし、システムを使いこなし、レスポンスよく対応できるのか等、を考えますと、現段階でシステムを導入することによる十分な投資対効果を得られるとは思えませんでした。

解決：初期投資も作業負荷も全て圧縮、必要なことだけ専門のZMSさんへアウトソーシング。

ZMSさんと相談した結果、最も効率的なのは、一連業務を全てZMSさんへアウトソーシングすることだという結論に至りました。こうすれば、私たちとしてはGISシステムを保有する必要もありませんし、PCなどのハード設置費用も不要で、担当するスタッフが操作になれるまでの業務負荷もかからず、教育期間の人件費なども全て圧縮することができます。何よりも、私たちは最新のマシンと最新の情報に、ZMSの精鋭メンバーから必要な情報を必要なときにレスポンスよく入手することができることになるわけですね。これは極めて効果的でした。ZMSさんとは綿密に打ち合わせを行い、アドバイスをいただきながら、統計データのどの項目の集計を行うかや、どのような地図を作成するかなど使い勝手がよい我々独自の仕様を決めていきました。こうしてクリスピー・クリーム・ドーナツジャパンの独自のレポートを作成し、定型帳票の運用をスタートすることが出来ました。

更に私たちは、この定型帳票とは別に、ZMSさんにアウトソーシングを行ったものがありました。既存店舗の数値分析を考慮の上、仮説を立て、一定条件を定め、出店余力の有無やエリアのポテンシャルを分析、出店候補地、プライオリティを定め、日本市場における中期出店計画を作成いたしました。私たちはこの出店計画に関して、アメリカ本部にて一連のマーケティング結果を含めた報告を行った結果、精度の高いエリア分析による出店計画が立案されていると、極めて高い評価を得ることができました。

営業担当者より

話題のチェーン店の日本での出店戦略というご相談を頂き、私は胸が踊りました。当社代表平下と先輩社員の織田と私がプロジェクトメンバーとなり、戦略についての分析を参加させて頂きました。その後の出店候補地についての商圏レポート作成についても業務委託契約を結び、全国の候補地についてもレポート作成業務を日々対応しております。クリスピークリームドーナツ様のニーズに応えるためには、システムを持たないという選択が最良でした。

本件を通じて、お客様ニーズに合わせたGISの利用方法の提供が必要だと感じました。今後もお客様のニーズにあったサービス提供をして行きたいと思います。

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