社会科教員必見!?コロナ影響下における社会科学習の新たな調査の進め方

2020.06.23

新型コロナウイルスの影響で各施設の休業や営業の自粛などで、社会科学習における『情報を収集する技能』の指導に悩んではいませんか?

新型コロナウイルスの影響で、全国で休校や分散登校、オンライン学習の検討や実施など子どもたちの学習機会を確保しようと全国の教育現場で、日々試行錯誤が行われています。

文部科学省の学校再開ガイドラインに則りながら、先生方は学校再開後の授業計画を立てているのではないでしょうか?

文部科学省:学校再開ガイドライン

こちらのガイドラインを詳しく見ていくと各教科の指導については、『感染症対策を講じるとともに、それでもなお感染の可能性が高い一部の実技指導などにおいては,指導の順序の変更の工夫などが考えられること』と記載されており、具体的な指導方法の変更については明記されていません。

社会科の学習における新型コロナウイルスの影響

中学「社会」の学習指導要領『地理的分野・内容の取扱い』をみると...

(地理的分野)

(1)地域調査の手法
場所などに着目して、課題を追究したり解決したりする活動を通して、次の事項を身に付けることができるよう指導する。

ア 次のような知識及び技能を身に付けること。

(ア)観察や野外調査、文献調査を行う際の視点や方法、地理的なまとめ方の基礎を理解すること。

イ 次のような思考力、判断力、表現力等を身に付けること

(ア) 地域調査において、対象となる場所の特徴などに着目して、適切な主題や調査、まとめとなるように、調査の手法やその結果を多面的・多角的に考察し、表現すること。

上記のように記載されております。

また、これらの地域学習を進めるに当たっては、対象地域を学校周辺とし、主題は学校所在地の事情を踏まえて、防災・人口の偏在、産業の変容、交通の発達などの事象から適切に設定することが必要となります。

つまり、生徒が地理的な課題の解決に向けて公正に選択・判断する力、思考・判断したりする力を養うには、学校周辺の図書館や博物館などの公共施設、役所の担当者や地域住民へのヒアリングなどが不可欠でした。
しかし、新型コロナウイルスの影響で公共施設などは、徐々に再開の目途はたっているものの(2020年5月12日現在)、これまでのようにクラス単位での行動や複数名で近距離での会話が必要なヒアリング調査は実施が難しくなるのではないでしょうか?

ゼンリンデータを使用した新たな地域調査手法のご紹介

今回は、地図情報の調査・制作・販売を行っているゼンリングループで主に民間企業向けにマーケティング諸活動支援を行っている弊社から、様々な統計を活用した新たな調査の進め方をご紹介します。

統計データが使い放題?便利なWeb型GISツール

当社の大ヒット製品でもある『マケプラ』は、誰でも簡単に全国のマーケット情報を取得することができる!をコンセプトに、日本全国の中小規模の小売店をはじめマーケティング費用を抑えたい事業者様に大変好評なサービスとなっております。

マケプラ(Market Platform)

このサービスの最大の特徴は、Web上からログインして、国勢調査などの基本的なデータはもちろんのこと、学校や商業施設などのポイントデータ、消費支出推計データなど様々な統計を検索・閲覧することができます。

マケプラ:イメージ

だれでも!簡単に!地理的技能の習得

課題の追及にあたって、人口の偏在について取り扱う場合・・・

東京都世田谷区

グラフ:東京都世田谷区

高知県宿毛市

グラフ:高知県宿毛市

学校周辺の高齢者の割合も簡単に比較することができます。また、基点とする施設を中心に円を描き、その円の中の統計も簡単に集計されることから、従来の市区町村単位での比較だけではなく、実際の生活圏に合わせた学習をすることも可能となっています。
このように人口構造の比較を簡単に行うことが可能となり、情報を読み取る技能の向上に繋げることができます。

品川区役所を中心に1キロ圏内の人口を検索した場合

イメージ:東京都品川区広町2丁目1-36

東京都品川区広町2丁目1-36

グラフ:東京都品川区広町2丁目1-36

他のインターネットにおける地図サイトや統計サイトとして挙げられる「地域経済分析システム(RESAS)」や「政府の統計窓口(e-stat)」は市区町村単位が最も細かい分析となりますが、マケプラではこれらよりも細かいエリア単位での統計データを取得することができます。

地域経済分析システム(RESAS)

政府の統計窓口(e-stat)

新型コロナウイルスの影響が無ければ、学校周辺の地域が学習対象となり、生徒にとっては、直接自身のゆかりのある地域について様々な手法で調査ができるという特質がありました。その代替として、マケプラを活用できるのはないでしょうか?

地図:イメージ
図表:イメージ
グラフ:イメージ

商店街にあるカフェ店を表示することができたり、その周辺に住んでいる人口などを集計することが可能です。
以上のように、身近な地域の商店街や地域に影響力の大きく生徒と社会が関心を寄せるエリアを選択し、ゼンリンの地図を使用した読図や統計資料の処理について学習することができます。

終わりに

先日、政府の専門家会議では「新たな生活様式」の提言を受け、この先の社会や経済の仕組みがどう変わっていくかも分からない状態が続いています。そのような状況においても、子どもの学習機会を確保するために先生方は、日々対応しているかと思われます。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐことができ、社会科の地域調査を進める上で活用することができる「マケプラ」を今回はご紹介しました。

新たな地域調査ツールの一つとして、興味・関心をもって頂けたら幸いです。こちらは、無料トライアルとして1週間、ご利用することができます。

『マケプラ』無料トライアルは下記ページよりお申込みください。

マケプラ(Market Platform)

今回の記事で使用したツール

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