「BPO」とは?導入によるメリットとサービス例

2019.05.29

BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)は、自社の業務プロセスを外部の専門会社に委託することです。その委託範囲は年々広がっており、BPOを有効活用することで、コストを削減したり、自社のリソースをメイン事業に集中投下し、業務の効率化や高品質化を図ることができます。そこで今回は、具体的なBPOの種類や活用事例についてご紹介します。

画像イメージ

BPO活用の考え方

BPOという言葉に馴染みがない方もいるかもしれませんが、一部の業務を専門会社に委託することは、すでに多くの会社で導入されています。その活用範囲は、専門家による業務品質の向上からコストの削減だけでなく、企業の成長戦略を考える上でも選択肢に入れておきたい手段です。

BPOの活用例

  • 社内に専門スキルがないマーケットへの事業拡大
  • 専門家への委託による業務品質の向上
  • 地価や人件費の低い地域への委託によるコストの削減
  • 自社教育コストやマニュアル作成などの引き継ぎにかかるコストの低減
  • 社内人的リソースや予算の選択と集中、再配分

上記の例を元に、具体的なBPO事例を見ていきましょう。

BPOサービスの活用例

BPO 概念図
  • マーケティング

    広告会社に代表されるとおり、顧客とのコミュニケーションに関する戦略立案から制作、運用からデータ活用まで、マーケティングに関する業務のアウトソーシングです。インターネットの普及以降、メイン業務をWeb広告の制作および配信運用に据えているBPOサービス会社も多いのですが、顧客とのコミュニケーション戦略立案を目的としたマーケティングリサーチからイベントの企画運営まで、その役割は広がっています。

  • 営業代行

    テレアポ(テレフォンアポインター)や訪問などを駆使し、見込み企業に対する営業から、営業活動そのものの戦略立案や人材育成など、一連の営業プロセスのアウトソーシング。

  • システム開発

    システム受託開発会社に代表されるとおり、クライアントの要件に応じて、設計から開発、運用から保守、そのプロジェクトのマネジメントまで、システムに関わる一連のプロセスを委託。

  • コールセンター

    お客様からかかってきた電話やメール対応などの「インバウンド」業務や、こちらからお客様に電話やメールで連絡し、販売促進やデータ収集などを図る「アウトバウンド」業務。

  • 物流

    在庫の倉庫管理と発送業務だけでなく、それに付随する発注システムからお問い合わせなど事務局業務まで、販売に関する業務。

  • 印刷

    DMやチラシなどの販促物の印刷から、その印刷物を活用したポスティングやカタログ配布などの印刷関連業務。

  • 教育

    新人教育や管理職の育成における英語教育、メンタルヘルスケアなどの人材育成業務。

  • 経理

    ペーパーワークの多い経理関連業務のアウトソーシング。伝票処理などの単純作業や各種書類作成など。

すべての会社がこれらすべてのサービスを提供しているわけではなく、網羅的に提供する会社や一部を専門的に提供する会社など、さまざまです。自社の戦略やニーズに合わせ、最適なBPOサービス会社を選ぶことが大切です。

まとめ

今までは、自社にない業務の拡大やコスト削減の観点からBPOを活用する会社が多い状況でしたが、インターネットの普及やライフスタイルの変化に伴い、企業が置かれた環境も刻々と変化しています。限られた社員のリソースとコストを有効に活用し、業務の高品質化を図る上でも、戦略的なアウトソーシングはこれからの時代の選択肢のひとつです。

当社でもマーケティングやWebサイトの運営、物流業務などお手伝いできるサービスがございますので、ぜひお気軽にお声がけください。

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